せりの様子
松山市中央卸売市場には、県内外からたくさんの野菜、果物、花き(観賞用として栽培される植物のこと)などが、前日の夕方から深夜にかけ次々と運ばれてきます。
卸売業者はフォークリフトを使い、運ばれてきた品物を卸売場内に並べていきます。
せりは午前6時から始まります。卸売業者のせり人がせりを行い、買受人(仲卸業者や売買参加者)は自らの購入希望価格を指の形で表していきます。一番高い値段を付けた人がその品物をせり落とすことができます。
仲卸業者はせり落とした品物を市場内にある自らの売場へ持ち帰ります。そこで仕分けや調整を行い、売買参加者や買出人へ販売します。
売買参加者や買出人は仕入れた品物をトラックに積み込み、自らの八百屋やスーパーなどに運んでいきます。
花きのせりは正午から始まります。花き部では平成16年3月にオークションルームを新設し、機械せりシステムを導入しました。それぞれのレーンに設置された大型プラズマディスプレイにせり価格が表示されていきます。買受人はそのせり価格を見ながら、自らの購入希望価格になったとき、目の前の応札機のボタンを押すことでその品物を落札することができます。機械せりシステムでは、せり開始価格から徐々に価格を下げていく「せり下げ」方式を採用しています。
せり落とされた品物には、買受人名、落札価格などの情報を記録したバーコードラベルが貼られ、ベルトコンベアー上を移動し買荷保管積込所へ運ばれます。
売買参加者や買出人はその品物をトラックに積み込み、自らの花屋やスーパーなどに運んでいきます。