野菜・果実情報
にんじん − 風邪の多い時期には最適の食材
にんじんの原産地は、アフガニスタン周辺とされています。
そこから、東西2つのルートに分かれて、日本に2系統のにんじんが渡来することになりました。
1つは、13世紀に中国に広まり16世紀末から17世紀に日本に伝わった東ルートの東洋種です。
色が、赤、白、黄、紫など多彩で細長いのが特徴でした。現在は、赤い色の金時にんじんが残っています。
2つめは、12〜13世紀にヨーロッパに伝わり、江戸時代末期に直接長崎へ渡ってきたものと、ヨーロッパからアメリカ経由で19世紀に渡ってきた、西ルートの西洋種です。
詳細情報
松山市中央卸売市場 へ入荷する主産地 |
北海道、長崎県、徳島県、青森県、鹿児島県、中国 | |||||||||||||
旬の時期 |
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選び方 | 1.皮につやとはりがあり、なめらかなものがいいものです。
2.軸が大きいものは芯が太い証拠で、硬いので避けましょう。 3.色が濃いほうが、カロテンが豊富です。 |
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主な栄養成分 | にんじんは、カロテンが豊富に含まれています。特に、β−カロテンは豊富で、にんじんがオレンジ色をしているのは、β−カロテンが黄橙色をしているためです。β−カロテンは皮の近くに多く含まれているので、調理をする時は皮を薄めに剥くといいでしょう。
にんじんの中でも、金時にんじんは、濃い赤色をしていますが、これはβ−カロテンが多いのではなく、同じカロテノイド類でもリコペンと呼ばれるもののためです。リコペンはトマトに多く含まれている色素で、抗酸化作用があると近年注目を浴びています。 |
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保存方法 | にんじんは、比較的保存しやすい野菜です。夏場は冷蔵庫の野菜室、冬場は冷暗所に保管します。
水気がついたままにしておくと、そこから傷み始めますので、ポリ袋に入れて冷蔵庫の野菜室で保存するときは、袋内に水気がたまったらふき取りましょう。 |
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備考 | にんじんの栄養成分である「カロテン」を効果的に摂取するには、油を使った料理が最適です。
油と一緒にカロテンを摂取するとその吸収率は80%です。また、油を使うと甘みも増しておいしく食べられます。 |
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出典 | 独立行政法人農畜産業振興機構 |