野菜・果実情報
さといも − 低カロリーで食物繊維が豊富、肥満予防に効果的
さといもの名前は、山に自生するやまのいも(自然薯)に対して、村(里)で栽培されることに由来しています。日本への渡来は古く、中国や南方から縄文時代に伝わったとされています。さといもは、縄文時代には主食であったとの説もあり、稲作より歴史のある作物です。また、子いもがたくさん増えることから子孫繁栄のめでたい食べ物とされ、正月や節句の料理には欠かせないものです。
さといもは、種ではなくいもで増えます。株の中心に大きな親いもがあり、そこから子いもが分球して増えていきます。孫いもは子いもからさらに分球したいもをいいます。品種によって大きさも形も味も様々で、日本にあるさといもは15種類33系統あるといわれています。
詳細情報
松山市中央卸売市場 へ入荷する主産地 |
愛媛県 宮崎県 | |||||||||||||
旬の時期 |
|
|||||||||||||
選び方 | 1 適度な泥が付いており、少し湿り気のあるものを選びましょう。
2 さといもは品種によって形も大きさも多様ですが、大きさと形のそろいのよいものを選びましょう。 3 表面が割れているものや触って柔らかいものは避けましょう。 |
|||||||||||||
主な栄養成分 | さといもはいも類の中では低カロリーで食物繊維が豊富なため肥満予防に効果的な食べ物といえます。
また、アミノ酸代謝や神経伝達物質の生成等に関与しているビタミンB6、血圧を上昇させるナトリウムを体外に排泄することにより血圧を下げて高血圧の予防・改善を促す効果があるカリウム、骨を丈夫にするマグネシウム、鉄欠乏性貧血を防ぐ鉄、味覚の発達を促す亜鉛、欠乏すると悪性貧血を招く銅などのミネラルを豊富に含む健康食品といえます。 |
|||||||||||||
保存方法 | 熱帯・亜熱帯原産なので高温多湿を好み、乾燥や寒さに非常に弱い作物です。泥付きなら新聞にくるみ湿度を保ち、常温で保管します。皮をむいてあるものは早めに食べきりましょう。 | |||||||||||||
備考 | さといもには独特のぬめりがあるため調理しづらいところもありますが、土を洗い落した後、よく乾かすか水気をふきとると、むきやすくなります。また、かゆみの原因は針のように尖っているシュウ酸カルシウムの結晶で、これが皮膚を刺激してかゆくなるようです。シュウ酸カルシウムは酸に弱いので、いもを酢水につけたり、指に酢か塩をつけてむくとかゆみがやわらぎます。 | |||||||||||||
QRコード | 「選び方」を携帯電話に保存できます。上記のQRコードを携帯電話で読み取ってください。 |
|||||||||||||
出典 | 独立行政法人農畜産業振興機構 |