野菜・果実情報
しゅんぎく − 独特の香り成分が風邪に効く「食べる風邪薬」
しゅんぎくの原産地は、地中海沿岸です。しかし、ヨーロッパでは独特の香りが食用には好まれないため、もっぱら観賞用として栽培されています。野菜として食べられているのは、中国や日本、インドなどのアジア地域のみです。日本へは、中国から室町時代に渡来したと考えられています。
詳細情報
松山市中央卸売市場 へ入荷する主産地 |
愛媛県 | |||||||||||||
旬の時期 |
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選び方 | 1 緑色がみずみずしく、茎があまり太くないものを選びましょう。
2 茎が伸びすぎていない、葉が根元から密集しているものの方がやわらかくておいしいです。 3 葉が黄色や黒色に変色しているものは避けましょう。 |
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主な栄養成分 | しゅんぎくは、ビタミンやカリウム・カルシウム・鉄などのミネラル、食物繊維などが豊富に含まれている緑黄色野菜です。カロテンは、体内でビタミンAに変わり、抗酸化作用により活性酸素の働きを抑制したり、肌の老化防止にも効果があるとされています。また、しゅんぎくの独特の香りは、α−ビネンやベンツアルデヒドなどの成分が原因です。これらは、自律神経に作用して胃腸の働きを促し消化吸収を良くしたり、タンを切って咳を鎮める作用があります。このようなことから、しゅんぎくは漢方薬の本場中国でも昔から珍重され、「食べる風邪薬」といわれています。 | |||||||||||||
保存方法 | 水を含ませたキッチンペーパーや新聞紙に包んで、ビニール袋に入れて、冷蔵庫の野菜室で立てて保存しましょう。また、茹でてから冷蔵庫や冷凍庫で保管することも良いでしょう。冷凍する場合は、硬めに茹でて、水気をしっかり切ることがポイントで、そうでないと、解凍したときにべチャっとした食感になってしまいます。ただし、あまり保存にはむかない野菜であり、出来るだけ早く食べることをお勧めします。 | |||||||||||||
備考 | 「しゅんぎくといえば、鍋料理しか思い当たらない。」ということはありませんか。鍋料理以外でも、ゴマ和えやてんぷら、おひたし、味噌汁の具、煮物の添え物など、その使い道は様々です。いつも使っている葉物の野菜をしゅんぎくに置き換えて調理してみましょう。しゅんぎくは、栄養満点でかつ鮮やかな緑が料理に彩を添えます。また、茹でればすぐに火がとおり、調理も簡単です。 | |||||||||||||
QRコード | 「選び方」を携帯電話に保存できます。上記のQRコードを携帯電話で読み取ってください。 |
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出典 | 独立行政法人農畜産業振興機構 |